• 2017/10/30
  • 特集
  • text:AndMore!編集部

ミューズが魅せる、唯一無二の世界観!歴史にも残るライヴパフォーマンス名場面

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2013年以来約4年ぶりとなる単独来日公演が決定した、宇宙最強のライヴバンド、ミューズ

そんな彼らが創り出す、独特の世界観は演奏面だけではありません。強靱なバンドアンサンブルと、驚くようなステージセットが織りなすライヴパフォーマンスも大きな魅力の1つなのです。

そこで今回は、これまでに行われたライヴ模様をご紹介します。

初出演、大トリで圧巻のパフォーマンス
2004年 グラストンベリー・フェスティバル

まずは2004年に「グラストンベリー・フェスティバル」に初出演した時のライヴ。オアシスとポール・マッカトニーに並び3日目のヘッドライナーとして出演。当時彼らの大トリへの抜擢に不安の声もありましたが、それを跳ね飛ばすような圧巻のパフォーマンスを披露しました。後にNMEがグラストンベリー・フェスティバル過去最高のパフォーマンスを決める投票を募った際には、見事1位を獲得するほどの歴史的名演です。

演奏は3ピースとは思えないほどの迫力、ラストには演奏が続く中ドラムを破壊、さっそうと去っていく姿がカッコよすぎる!1位に選ばれるのも納得のパフォーマンスです。

まるでMVの世界!
2010年 アメリカ・ワシントン州 シアトル

フェスとは違い、世界を作り込むアルバムごとのツアーはやはりミューズの真骨頂。こちらは2010年アメリカ・シアトルにて開催された5thアルバム「The Resistance」ツアー時の映像です。モニターが施された、3つの巨大タワーがそび立つステージはかなりのインパクト。そして「Uprising」が流れ出すとそれぞれのタワーにメンバーの姿が現れ、マシュー(Vo.Gt)は鏡でレーザー光を操り観客に浴せびます。2010年ですでにこの演出、今後のライヴでは一体どうなるのだと、きっと誰しもが思っていたでしょう。

6万人が熱狂したスタジアムライヴ
2013年 ライヴ・アット・ローマ・オリンピック・スタジアム

2013年ローマで開催されたこの公演は「The 2nd Law World Tour」の一環として行われたスタジアムツアーの1公演です。モニターが付いた巨大なステージセット、オープニングには中央から炎が上がり、単独公演にもかかわらずこのスケール。走り回っても演奏は狂わず、驚異的なプレーを見せつけてくれます。「Animals」ではバックスクリーンに映っていた演者が実際に登場し、お金に見立てた紙をバラ撒くという演出も。考えられないほどの規模でミューズの世界を創り出し、6万人の観客を熱狂の渦に巻き込みました。

同年ライヴでもここまで違う!
2013年 アメリカ・ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

こちらは「The 2nd Law World Tour」のニューヨーク公演です。先程紹介したスタジアムライヴと同年に開催されているのですが、全く異なるステージセットと演出で、はっきり言って圧巻。「Isolated System」が流れ巨大なピラミッド型の連結モニターが上からゆっくりと下降、「Supremacy」の演奏とともにモニターが上昇し、ミューズが登場するというなんとも壮大なオープニングとなっています。

またオーケストラ要素が盛り込まれた「The 2nd Law」の壮大な雰囲気を感じさせる内容。芸術と音楽が融合し、ここまで作り込まれたものをライヴの度に見せてくれるのです。

フェス会場にUFOが出現!
2010年 ドイツ ロック・アム・リング フェス

そんなミューズがフェスでも度肝を抜いてくれたことがありました。2010年にドイツで開催されている音楽フェス「ロック・アム・リング」に出演した際、なんとクライマックスで観客の上空にUFOが出現。大きな円盤が揺られ、人が吊り下がってパフォーマンスをする場面には驚きの一言です。

そして演出ももちろんポイントですが、彼らの演奏面にも注目!狂いのないドミニク(Dr)のドラム、独自の音作りでギターに劣らないクリス(Ba)のベース、そしてマシューはダブルネック・ギターも巧みに弾きこなします。右に左にと歩きながらもテクニカルなギターソロを披露し、飛び跳ねクルクル回りながら弾く時もありました。洗練された演奏技術と彼らのバンドサウンドだからこそステージセットの魅力が何倍にも感じますね!

ドローンを取り入れた最新技術の演出
2016年 ドイツ・ベルリン メルセデス・ベンツ・アレーナ

こちらは2016年の「Drones」ツアー、アメリカ公演の模様です。上空には青白く光る球体型のドローンが現れ、観客を照らし会場を浮遊。中央の回転ステージ、その上の巨大スクリーンなど360度どこからでも見えるようになっています。「The Handler」(21:37)ではスクリーンに写される大きな手から、マシューとクリスに向かって糸が伸び、まるで2人を操っているかのよう。

2015年にリリースされたコンセプト・アルバム「Drones」についてマシューは、「俺にとって『ドローンズ』は、頼るものもない精神病的な行動を可能にする比喩的な意味での精神異常者。この世界は、俺達全員をドローンズにしたてるためにドローンズを利用するドローンズが動かしている。」と語っていますが、彼らはそのコンセプトとストーリーをアルバムのジャケット、楽曲、歌詞、ライヴ演出と全て使って表現する総合芸術のようなバンドなのです。

最新ライヴ映像!
2017年 アメリカ・テネシー州 ナッシュビル

そしてこちらはナッシュビルで行われた、新曲「Dig Down」のライヴ映像。バックモニターやギターフレームなどがネオンに光り、落ち着いた曲調なだけあって演出も演奏もとてもクールです。11月に行われる単独公演で観れることを期待しましょう。

懐かしの来日ツアー
2001年 東京・Zepp Tokyo

そんなミューズが初来日したのは2000年。その年は初開催のサマーソニックにもオープニングアクトとして出演しました。こちらの映像は翌2001年の東京公演で、同年にリリースした2ndアルバム「Origin of Symmetry」を引っ提げての来日ツアー。マイクスタンドとドラムセットには真っ赤な薔薇、そしてマシューの真っ赤な髪。演奏している「Micro Cuts」は、音源で聴いた時の衝撃と迫力をそのまま感じます。

3ピースバンドというシンプルな編成でも、これほど過激で独自のスタイルを全面的に出すことが出来るのはミューズだからこそ。突き抜けるようなマットの美声と繊細でヘヴィーなサウンド、魅せるパフォーマンスと、すでに彼らの世界観は確立されていたのでしょう。

常に進化をし続け、圧倒的な世界観を放つミューズ。単独公演ならではの”ミューズ・ワールド”を是非体感してみてはいかがでしょうか?


MUSE単独来日公演
2017年11月13日(月)・14日(火)
会場:神奈川 横浜アリーナ

<関連リンク>
MUSE単独来日公演 特設サイト

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