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【ソニックマニア】スペイン発!全てを忘れて遊びつくせるパーティー、elrowとは?


今年のソニックマニアで日本初上陸を果たすスペイン発の人気パーティーelrow。
しかし、日本では「初めて知った」という人も多いのではないでしょうか?

そこで海外の有名フェスでもステージを展開するほど人気のこのパーティーについて、elrow Japan agentのTamayu Takayamaさんに一体どんなパーティーなのかお話を伺いました。

普段の自分を忘れるような世界観

ーーーelrowというパーティーはどんなイベントなのか知ろうと思って動画を見たんですが、とにかく紙吹雪の量のすごさに驚きました。あれはどれくらいの量を使用しているのでしょう?

elrow Carnaval – From lost to the river 4/2/2018

彼らが「コンフェッティ」と呼んでいる紙吹雪は3000人キャパで120キロ用意されていて、大体1時間に1回大量のコンフェッティが降ってくるんです。

ーーー紙が120キロ…。ちょっと想像できない量ですね…。

DJもそのピークに合わせてプレイしていて、ピークと同時にコンフェッティが降ると、空気で膨らませるおもちゃも飛んでくるし、竹馬を足に付けた背の高いスティルトウォーカーや大きなパレードモンスターが出てきたりしてパーティーを盛り上げます。パフォーマーのコスチュームは少しコミカルなところがあって、大人のユーモアも入っているので思わず「えっっ?!」って目が行ってしまうような格好をしてるんですよ。

ーーーデコレーションもすごく凝っていますよね。世界観やイメージなどがあるのでしょうか?

elrowのパーティーには18のテーマがあります。例えば、「リオのカーニバル」や「魔法の森」、「ニューヨークの地下鉄」などを題材にしていて、それに合わせたデコレーションやパフォーマンスが用意されているんです。それぞれのテーマを世界各国で回しているので、同じ場所で同じテーマのステージを行うことはないんですよ。今回ソニックマニアにやってくるのは「Nowmads」というテーマになります。

elrow Ibiza – CLOSING Party 2016 – Nómadas, Nuevo Mundo

ーーー題材となるイメージも様々なんですね。

テーマを考えてこのプロダクションを作るために、クリエイターが100人近くいるそうです。DJもelrowで育ててきたレジデントDJがいます。元々レジデントDJだけで始まったブランドなので、どのイベントにも絶対にレジデントDJが何人か出演していますね。ジャンル的にはテックハウスです。

ーーー世界的に有名なスターDJを呼んだりはしないんですか?

最近はブランドが大きくなって来たので、スターDJも時々参加するようになってきました。でも、やっぱりelrowが他のフェスやパーティーと違うのは誰をブッキングしたかが引きではない、というところなんです。普通、フェスやパーティーに行く時は誰が出演するのか気になりますよね? でも、elrowに来る人は誰がDJしていてもいいんですよ。elrowの為に来るから。そこに+α、スターDJもいるんだったら「良かったね」というくらいで。elrow自体も“誰が出るか”より“テーマ作り”にこだわっていて、そこが一番お金を掛けているところなんです。

ーーー今回ソニックマニアに出演するDJはどうなるのでしょう?

今回はelrowというブランドを楽しんで貰いたいので、スペインで始めた時のようにレジデントDJメインで考えています。

ーーーほかにはどんな所が他のパーティーやフェスティバルと違うところだと思いますか?

インターアクティブ感が全然違うと思います。普通に生活してる時は「ちゃんとマナー良くしないと」と思って生きてますけど、あれだけの色と、あの世界観を作られたら、そういうことを全部忘れてしまうんですよ。ちょっと子どもに返ったみたいになれて。パフォーマーはすごくアクティブで、ドリンクを飲んでたりすると引っ張りに来るし…。あまりポーズしてカッコよくしに来るようなパーティーではないんですよね。「みんな一緒にパーティーで遊ぼうよ」という感じなので。

elrow
Shots by NACHTSCHADUW

ーーー確かにあの紙吹雪の中にいたら自然とテンションが上っていきそうですよね。

以前、日本で風営法改正をリードした弁護士の齋藤さんをelrowに連れて行ったんですけど、最初はクールにしていたんです。でも、すぐその世界観に引き込まれて「ワー!」っと楽しそうに盛り上がっていましたよ。そういう真面目な人の変わりぶりを見られるようなパーティーかもしれませんね(笑)。

ーーーターゲットとしている層はありますか?

誰でもウェルカムなんですよ、このパーティー。彼らのマーケティング資料には「宇宙人もようこそ」って書いてあって。本当に、楽しく遊びに来てくれたら何人でもいいんです。

2018年は22のフェスティバルで展開

ーーーelrowを始めたのはどんな人達なのでしょうか?

elrowを始めたのはスペインの“アルナン・ファミリー”というファミリーで、彼らの歴史はすごく長いんです。6世代に渡ってエンターテインメントに関わる仕事をしていて、カフェ、バー、シネマ、シアター、ディスコ、フェスティバルといった分野で活躍しています。今ファミリーのおじいちゃんに当たる人が、テクノをスペインに持ってきた人なんです。

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ーーーすごい一族ですね…。elrowも長く開催されているんですか?

elrow自体は8年前にスペインで成立されました。当時元気のなかったクラブ・シーンを盛り上げるために立ち上げたブランドなんです。人々のクラブの楽しみ方を、もっと体験的なものにしたいという考えから、デコレーションやパフォーマー、紙吹雪といったものを合わせ、これまでのクラブとは全く違う空間を作り上げて“とにかくお客さんを楽しませる”という想いでやっているんです。

ーーーイビザでも展開されていて、とても人気のあるパーティーだと聞きました。

今イビザではアムネシアというクラブでレジデンスのイベントを毎年開いています。5月から始まって1シーズンで12パーティー開催しますが、去年はすべてのパーティーがソールドアウトになったそうです。

ーーーイビザ以外ではどこで行われているんですか?

世界の様々な場所で開催していて、最近新しく加わったのがラスベガス、オーストラリア、ジャカルタ、南アフリカ、チリ、ペルー、コロンビア、中国、そして日本です。
フェスティバル内でもステージを展開していて、2017年にはトゥモローランド、グラストンベリー、パーク・ライフ、エレクトリック・ズーなど18ステージを行いました。2018年にはこれが22になります。

tomorrowland
TOMORROWLAND 2017(Shots by NACHTSCHADUW)

ーーー国や場所によってお客さんの雰囲気は違いますか?

イベントによって年齢層は変わりますね。イビザのアムネシアでは、やっぱりチケットも高いので経済力もあり、世界を飛び回るような人達が多いです。だから年齢層も少し高いくなりますね。でも、その次の日に公園でやるデイパーティーは若者が多かったですよ。
この時はアムネシアで朝の6時ぐらいまでやって、そのままデイパーティーに続いていって夜の8時くらいまで踊っています。「ずっと遊ぶ」というアイディアで、お客さんもみんな最後までいるんですよ。

ーーーお客さんも元気ですね(笑)。参加するお客さんのファッションはどんな感じですか?

バルセロナではみんな仮装して行きます。でも、これもイベントによって違いますね。ただ基本的には「仮装をしてください」とかは全くなくて、何でもウェルカムなんです。何着て行っても怒られないし、したいことをしていいんです。
あと、その場に来れば貰えるんですよ。サングラスやカツラがいつも回って来て、気が付くとそれを付けて踊っているんです(笑)。だから、コスプレ忘れちゃった人もここに来れば大丈夫です。

elrow Barcelona – 7th anniversary 15/07/2017

ーーーそういういったものもスペインから持って来るんですか?

そうですね。あとコンフェッティも開催地で作るのではなく、スペインから持って来きます。

ーーーそれはすごい量になりますよね? 彼らのコンフェッティへのこだわりを感じます。

elrowのコンフェッティは持って帰りたくなるような、すごく綺麗な色なんです。私も自分のバッグにいつも入ってたんですよ。ミーティングに行くと「忘れないでね」って言って彼らに入れられて。それで、ふとした時にバックから出てきて「あ、elrowだ」って思い出すんです。

「ちゃんとダンスフロアに足を着けてないといけない」

elrow

ーーー今回ソニックマニアでelrowを初体験する日本のお客さんにアドバイスなどありますか?

elrowはすごく日本に合っていると思います。日本ではコンサートも真面目に観ていることが多いじゃないですか? だから年に1回ぐらい、こういうところで遊んで、はしゃぐのは、すごく快感になるんじゃないでしょうか。環境から「別にクールじゃなくていいじゃん、転がりなよ」というのが伝わると思うので、それが伝わって皆が楽しい思いをしてくれたら嬉しいですね。

ーーー思うがままに楽しむのが一番、ということですね。

普通のパーティーでは周りを気にして「何がいいのかな」って考えたり、パフォーマーに絡まれてちょっと引いちゃうこともあると思うんです。でも、elrowはそのバリアを全部無くして、思ったことが出来るようにしてくれる。楽な環境を作ってくれるんです。そこにはやっぱり彼らの想いが伝わっていると思います。

ーーー“彼らの想い”とはどんなものでしょう?

elrowは今や世界を股にかける大きなビジネスですが、彼らは「ちゃんとダンスフロアに足を着けてないといけない」という考えの持ち主なんです。だからファミリーだけでなく、elrowに関わる人達はすごくパーソナルだし、誰でも温かく向かえてくれる。そういうところが音楽やパフォーマンス、演出など、あの空間の全てのコミュニケーションに伝わっているんだと思います。

ーーーでは、最後に日本のオーディエンスへ向けてメッセージをお願いします。

ファミリーから預かったメッセージです。「あなた自身がelrowの一部になる準備をしてください…ドレスアップをし、良いエネルギーを分け与え、受けとってください。 明日が来ないかのように、今、この瞬間を楽しみ、踊ってください。やっと迎える人生の一瞬を子供のように楽しみ、あなたが愛する人と一緒にお過ごしください。 あなた自身の最高の笑顔と、生涯に渡って記憶に残る新しい経験があなたを待っています。」

Shots by NACHTSCHADUW

CREATIVEMAN PRESENTS SONICMANIA 2018
2018年8月17日(金)
会場:幕張メッセ

<関連リンク>
SONICMANIA 2018

text:くのまい

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