フジロック2019で絶対見逃せない10組のアーティスト
日本最大級の野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」。23回目の開催となる今年は7月26日(金)~28日(日)に新潟・苗場スキー場にて行われ、国内外から約200組のアーティストが出演する予定です。
今回はフジロックに出演するアーティストの見どころをご紹介します。
7月26日(金)
フジロックを愛しフジロックに愛されたユニット、ケミカル・ブラザーズ
フジロック第1弾発表で見るケミカル・ブラザーズの安心感。今回で出演7回目というフジロックの重鎮が2011年ぶりに出演します。1日がかりのリハが予想されているという大掛かりなステージにも注目。こだわりの演出と爆音のダンス・ミュージックという彼らのライブの面白さをGREEN STAGEで堪能しましょう。
「Eve Of Destruction」
今年4月にリリースされたアルバムの1曲目。日本で今一番アツいラッパー、ゆるふわギャングのNENEがフィーチャーされています。
繊細なエレクトロニック・ミュージック、トムヨーク トゥモローズ モダン ボクシーズ
みんな大好きレディオヘッドのトム・ヨーク率いる、トムヨーク トゥモローズ モダン ボクシーズ。プロジェクト名にもなっているトムのソロアルバム「Tomorrow’s Modern Boxes」は、トムの好きなものを詰め込んだような繊細で内省的で幻想的な楽曲ばかりのファンにはたまらない傑作。これぞトムとしか言えない唯一無二のサウンドと楽器のようなあの声を夜空の下で聴けるなんて、こんな贅沢があるでしょうか。
「A Brain in a Bottle」
アルバム「Tomorrow’s Modern Boxes」の1曲目。ベースとドラムが最高。計算尽くのサウンドとトムの声が重なるとこんなにもかっこいいのか…と震えてしまいます。
現代のプリンス、ジャネール・モネイ
「人間に恋をして組織から逃げ出すアンドロイド」という世界観の楽曲や自分のスタイルを確立したパフォーマンス、女優としても活躍するマルチな才能が魅力のジャネール・モネイ。マイノリティに対してポジティブにポップに光を当ててきた彼女の強さやかっこよさに励まされる人も多いのではないでしょうか。現代のプリンスと名高い彼女のパフォーマンスは絶対に見逃せません。
「PYNK」
ジャネールが支持される理由がよく分かる楽曲。過激なMVで賛否両論を呼びましたが、マイノリティに対してこんなに優しさに満ち溢れた曲があるでしょうか。
7月27日(土)
初来日!顔を見せないダーク・ポップ・スター、シーア
シーアのヘッドライナー決定に驚いた人も多いのではないでしょうか。ビヨンセやケイティ・ペリー、リアーナなどのアーティストへの楽曲提供でも有名な彼女は言うまでもなくソングライティングの天才ですが、聞く人の感情を揺さぶるような歌い方もたまりません。そして、顔を隠して歌うシーアの”表情担当”、16歳の天才ダンサー、マディー・ジーグラーのパフォーマンスにも注目です。
「Chandelier」
シーア最大のヒット曲。MV公開時には日本でも話題となりました。大きなステージでシーアの生シャンデリアと、マディーの鬼気迫る圧倒的なパフォーマンスを観たい。
フジロックで踊るなら!世界No.1DJ、マーティン・ギャリックス
「DJ MAG」の人気投票で3年連続No.1に輝いている世界的DJ、マーティン・ギャリックス。EDMはあまりわからないという方も安心してください。ロック、R&B、ポップスなど多くのアーティストとコラボを重ねてきた彼のトラックと、毎回違うセットリストでオーディエンスとの一体感を重視する最高のライブ・パフォーマンスの虜になるはずです。
「Dreamer (feat. Mike Yung)」
不遇の58歳のミュージシャン、マイク・ヤングをフィーチャリングしたことで話題となった楽曲。2人のコラボによる、夢を追う人に向けたポジティブなポップソングは説得力抜群です。
カート・コバーンの再来、コートニー・バーネット
初めて聴いたときの衝撃が忘れられません。飾り気のない無骨な美しさが魅力のコートニー・バーネット。飾らない感じとローファイなロックサウンド。ギター・センスやソングライティング力、歌い方、そして左利きで「コートニー」という名前。多くの人が彼女にカート・コバーンの面影を見てしまうのがわかります。
「Need A Little Time」
コートニーの飾らない美しさが凝縮された楽曲。ロックが流行らない時代にこんなに美しいロックソングを出してくれて感謝しかありません。
7月28日(日)
音楽好きがざわついた!ザ・キュアー
内省的で繊細、そして耽美な楽曲で音楽好きを虜にしてきたザ・キュアー。日本でもHYDEや浅井健一、木下理樹など、キュアーに影響を受けたアーティストが多くいます。前回出演したときは3時間にも及ぶパフォーマンスを披露しましたが、今回は何時間演奏してくれるのでしょう…。
「Lovesong」
ロバート・スミスが妻へプレゼントした曲。この曲のヒットでキュアーはさらなる苦悩に苛まれることになりますが、こんなに優しくて切ないロマンチックなラブソングは人を魅了するに決まっています。
優しすぎる時間が流れるジェイソン・ムラーズ
サンディエゴが生んだ天才、ジェイソン・ムラーズ。とにかく優しい、愛と平和の象徴のような楽曲と歌声が魅力。フジロックの夜の始まりに彼のポップソングが流れるのが楽しみです。
「I’m Yours」
ジェイソン・ムラーズの大ヒット曲。なんてピースフルなんでしょう…。日常の嫌なことを忘れて聴き入りたい。
注目度No.1、クルアンビン
編集部イチオシはクルアンビン。今年3月に行われた単独来日公演のチケットは即完売という人気ぶりを見せました。タイ・ファンクに影響をうけたサウンドは浮遊感もありつつディープでエキゾチックでサイケ好きにも刺さるはず。吉田秋生が描いたのかと思うような風貌の3人による唯一無二のグルーヴ感は凄まじく、何者なんだ…と心を奪われること間違いなしです。
「Friday Morning」
クルアンビンの代表曲のひとつ。家族や友人からの愛のメッセージを聴いたメンバーの表情を撮ったMVが最高にかわいい。
一体誰が予想していただろうか…平沢進+会人(EJIN)
ラインナップに平沢進の名前を見て何がどうなったのかと思いました。ガンガン時代の先を行く天才・平沢進とすべて謎すぎるサポートメンバー(?)、会人(EJIN)。あらゆる楽器がめちゃくちゃ上手で全然見たことない楽器が出てきたり鉄を削ったりする人たち。よくわからないけどとにかくすごい。平沢進のやることには誰も追いつけないので実際に観てほしいアーティストNo.1。
「白虎野」
原作・筒井康隆、監督・今敏の伝説のアニメ映画『パプリカ』の主題歌。この自由なかっこよさは平沢進にしか出せません。「あれ、これ何か夢で見たことある気がする…」という感覚に陥ったときのような、夢と現実の間にある曲。