タグ別アーカイブ: SUMMER SONIC 2015

ARIANA GRANDE

新世代の歌姫、ついにサマソニに登場!開演前のフロアには期待で輝くファンの瞳が溢れています。そして、ステージが暗転し、モニターにカウントダウンが開始されます。カウントがゼロになり、ついにアリアナが登場し黄色い歓声の嵐!

1曲目の「Bang Bang」がはじまり、「可愛すぎる!」「どうしよう、ヤバイ」と人々は喜びと混乱の入り混じった声をあげます。「日本のみなさん、元気ですかー!!」と、すこし拙いところがまた可愛らしい日本語であいさつすると、ファンも大興奮。

途中、ホイットニー・ヒューストン「every woman」や、マドンナ「vogue」などのカバーも披露。ダンスを抑えた楽曲でも、高音の美しい歌声で会場を魅了します。

中盤、アリアナの消えたステージのバックモニターに、海外の緊急速報のような映像が映し出されます。これは「One Last TIme」のMVと同じ世界観!バックバンドの弦楽器隊がイントロをアレンジして弾き始め、アリアナも登場して観客とともに「One Last TIme」を大合唱!

ラストは「Problem」。アリアナが「大好き!」と言って投げキッスをするたびに、ファンは男女問わず大興奮!思わず涙を流す女性も見受けられ、アリアナがもつ類稀な魅力をあますことなく発揮したライブとなりました!

ARIANA GRANDE

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TUXEDO

今回の彼らはバンドセットでのパフォーマンスでしたが、もう他のプレイスタイルでは聴けないです。決して物足りないという意味ではなく、このバンドの実力が凄過ぎました。別格のテクニックとツボをつくメロウな展開。文字通り、バンドメンバー全員が衝撃的な熟練度を見せていましたね。カッティング~早弾きまで、何でも出来るギタリスト。軽快なスラップでエッジの効いた低音を聴かせてくれるベーシスト。変幻自在にビートを刻むドラマー。ここぞというタイミングで顔を出すキーボーディスト。艶やかな歌唱で裏方に徹するサポート・ヴォーカリスト。あまりにも自分の好みだったせいか、一瞬で終わった1時間でしたね。

パフォーマンスの内容もすこぶる渋いです。「Number One」をプレイしてからは、すっかりTuxedoワールドでした。ビーチ・ステージというのも良かったですね。差し込む西日が彼らのパフォーマンスを優しく演出しているみたい。日本盤限定のボーナストラック「Without Your Love」を演奏してくれたときは、この国に生まれたことを心から感謝しました。そもそもなぜこの曲がボーナス扱いなのでしょう。こんなに良い曲なのに。

そして何より、Tuxedoのステージ最大の見所は、オーディエンスとの一体感にありました。彼らの時間帯はお客さんの年齢層が上がり、ファンクやソウルの黄金時代を知る大人で埋め尽くされます。「あの頃」のリスナーであれば、このバンドが如何にその時代への愛情を持っているのかを容易に理解できるでしょう。この時間のオーディエンスは、そんな彼らに強く共感しているようでした。「So Good」以降は、もはやソウル・ファンクのファンミーティングのような様相を呈します。いやはや最高の雰囲気ですね。ラストを飾った「Do It」は、大団円と呼ぶに相応しい盛り上がりでした。サマーソニック1日目のベストアクト。

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SMALLPOOLS

2日目のソニックステージのトップバッターはスモールプールズ(smallpools)です。

LAを拠点に活躍する彼らは今回が初来日。初来日でしかもこの日のトップバッターなのに会場はびっくりするほど大盛り上がり。

一曲目の「Over&Over」から大盛り上がり。みんなが手をあげて手拍子していました。踊っている人もいてまるでパーティー会場のような雰囲気でした。

とにかく思ったのは当たり前ですがボーカルのショーンの歌声が音源以上に魅力的であったことです。まれにライブだと少し声質が違うバンドがいたりしますがスモールプールズは本当に音源通り、いや音源以上の素敵な歌声を披露してくれました。

MCでは「ボクタチハ、スモールプールズ!」とわざわざ覚えてきてくれた日本語で挨拶。本日誕生日のギターのマイケルは日本の国旗のハチマキをつけて演奏していました。

披露した曲は「Mason Jar」や「American Love」など全曲『Lovetap!』の収録曲でした。

彼らはPassion PitやOwl Cityのような近年の流行のエレクトロ・ロック・ポップの最前線をいくようなサウンド展開をしていますが、実際に演奏を聴いてみると、シンセメインのバンドではなくギターサウンドもちゃんと大事にしているんだな、と感じました。

ギターのリフが本当に心地よかったです。

「Lovetap!」では観客席にショーンが駆けつけ観客とハイタッチしたり一緒にジャンプしたりと演出も凝っていました。
途中でサメの風船が観客席に登場する演出もあり観客が触るたびにサメが跳ね上がり、まるで泳いでいるかのようでした。

代表曲「Karaoke」を披露したあと、最後は「Dreaming」。会場のテンションはマックスです。初来日でここまで盛り上がるのはすごいと思いました。

彼らの曲は「オーオーオー!」っといったみんなで歌える部分が多いので盛り上がりやすかったのかもしれません。これをきっかけにもっと日本に来て欲しいと思いました。

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Manic Street Preachers

8年ぶりのサマソニのステージに立ったマニックストリートプリーチャーズ(MANIC STREET PREACHERS)は、今回「MANIC STREET PREACHERS performing ‘THE HOLY BIBLE’」と題して自他共に認める最高傑作のアルバム『THE HOLY BIBLE』の曲を順番通りに全曲披露するいわば「完全再現ライブ」をサマソニで成し遂げました。

メンバーがステージに登場すると大歓声がおきました。わりと新人アーティストが多いソニックステージですが、ヘッドライナーらしくベテランの貫禄溢れる姿に圧倒されました。

セットリストはもちろん『THE HOLY BIBLE』の曲順通り。一曲目の「Yes」から飛ばしまくります。

6曲目の「Revol」では会場が大きく揺れるほどお盛り上がり。観客たちは「リーーボール!!!」と叫びまくります。

ギターをギュインギュイン唸らせていました。

次の「4ST 7LB」では変則的なリズムの難解な曲にもかかわらず安定の演奏力で見せつけられました。

「Faster」では会場のテンションが再びマックスに。イントロのギターの音色が本当に美しかったです。興奮しました。音源で聴くよりも生で聞いたほうがその興奮を味わえるとおもいました。こういうところがフェスやライブのいいところですよね。

「P.C.P」まで『THE HOLY BIBLE』の曲を演奏しきったあと、ここで終わりかと思いきやほかのアルバムの名曲も披露するということで会場は大盛り上がり。

まずは「You love us』。サビでは「ユー!!ラブ!!アス!!ラブアス!!」と大合唱。会場が大きく揺れていました。

続いて1996年にリリースされた『Everything Must Go』より「A Design For Life」。サビでは「We don’t talk about love we only want to get drunk~」と大合唱。

曲の途中でマニックスの歩んできた、「影をともなった栄光の歴史」がふと頭によぎりました。彼らはここまでたどり着くのに幾度となく困難を乗り越えてきたのだと思うととても感慨深い気持ちになりました。

マニックスは音楽よりもそのバンド自体のほうをよくもわるくも評価されがちのバンドでしたが、ここまで演奏力をあげてこんな素晴らしいステージを披露する彼らに過去の面影はありませんでした。

2014年にリリースされたアルバム『Futurology』より「Walk Me to the Bridge」が演奏され会場の観客が一体となってジャンプしたあと、その流れで最後はアルバム『Generation Terrorists』より名曲「Motercycle Emptiness」。

会場のフルボルテージです。みんなが両手をあげて飛び跳ねて大盛り上がりでした。

ギターの美しい音色が胸に突き刺さるような心地でした。

サビでは「モーターサイコーエンプティネス!」と大合唱。ソニックステージのヘッドライナーにふさわしい感動的なステージでした。

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水曜日のカンパネラ

サマソニ2日目、RAINBOW STAGEのオープニングアクトを務めるのは、最近CMにも出演し話題を集めている水曜日のカンパネラ。

MC中でも水曜日のカンパネラを知っている人との呼びかけに、多くの人が応えていたことから注目度の高さがうかがえる。

「サマソニ2015!おはようございます!」と叫び水滴の音がすると、たちまちフロアは途端にコムアイ(歌唱担当)が醸し出す独特な空間へと変化していきます。

1曲目は「ユタ」。中毒性のある歌声は1度聴いたらやみつきになる不思議な力があるように感じます。

「サマソニのみなさん!温泉は好きですか?」から温泉の歌である「ディアブロ」へ。2日目の朝、コムアイの歌声で自分も温泉に浸かっているような癒やしをもらえた気分になりました。終わりに際に曲が変わり「桃太郎」になった瞬間、オーディエンスのテンションに火が付き、曲の合間には滝川クリステルの真似をして笑いを誘い、フロアには歓声が響き渡ります。そしてはしごを手にし、フロアの方へと移動すると朝一番とは思えないほど会場は熱気に包まれました。

「来年はもっと良い時間、良いステージで出演するんで。」と宣言しつつも、今日が今までで一番大きなステージだったという喜びを見せながら、次の曲へと変わります。

4曲目は「シャクシャイン」。複雑な北海道の地名を歌にのせてスラスラ歌うところも凄いなと個人的に感じていました。再びステージに戻り、最後の曲「ミツコ」を披露しオープニングアクトを終えました。

またね!!とステージを後にし、最後まで水曜日のカンパネラらしさが詰まったパフォーマンスでした。

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ALL TIME LOW

「日本公演は8回目だが、今日のライブは最高だぜ」
MCの際、ヴォーカルのアレックスがこんなことを言っていました。その言葉に強い説得力を感じるほど、圧倒的なパフォーマンスでしたよ。アーティストとオーディエンスの熱量が重なる瞬間は気持ちが良いです。アイドルバンドという括りから抜け、真のロックバンドとして評価が高まっていますが、その理由もはっきり分かりますね。ここまで凄まじい躍進を続けるバンドは彼らぐらいでしょう。

「Satellite」で幕を開け、静かな熱狂がステージを包みます。最初の2分だけで、彼らがどれだけ場数を踏んできたのかを容易に理解できました。MCで少年のようにはしゃぐ姿もまた、そんな彼らだからこそより愛おしく見えます。お客さんの女の子をステージに上げるサプライズもありましたが、楽しいので万事OKですね。彼女はアレックスとジャックの下ネタの通訳として招かれたわけですが、ナイスなサポートでした。どうやら、アレックスのピー(自粛)はピー(自粛)みたいです。

最後の3曲は怒涛の展開でしたよ。「今日は帰りたくないね」とアレックスが言うように、終わってしまうのが本当に名残惜しいライブでした。「Time-Bomb」のときの記憶が、踊り狂うあまりところどころ飛んでいます。なんと幸せな時間だったのでしょう。
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FACT

RAINBOW STAGEのトリを務めるのは、年内で解散することを発表しているFACT。

始まる前のモニターには、前回サマソニ出演時の様子やメンバーのインタビュー動画が流されており、会場は映像を見ながらFACTの登場を待ちわびる人でいっぱいになっていました。

「最後のサマーソニック全力で楽しもうな〜!」

FACT最後のサマソニ1曲目からFACTらしい迫力満点のステージが展開されます。そんなもんじゃねぇだろお前ら!!と力強い演奏にオーディエンスも拳を挙げて応えます。

ステージのスクリーンにはCLAPの文字が表示され、会場全体が拍手に包まれる中「ape」が演奏されると、RAINBOW STAGEはさらに大盛り上がりを見せます。

「この時間後悔したくないんだよ。お前らまだ行けるだろ!?」とバックスクリーンの映像と演奏が上手い具合にコラボしたステージ上で「slip of the lip」が流れると今度はスクリーンにjumpの文字が映されます。オーディエンスが一斉にジャンプして起きるフロアの揺れと演奏がまた会場の温度を高めていきます。

「思い出がたくさん詰まったフェスに最後出させて頂いてありがとうございます!」と最後に向けてさらに激しさを増します。休む暇もない渾身のパフォーマンスが続き、最後「a fact of life」で会場は一体感に包まれ、フロアには踊りだす人も居て、今日1番の盛り上がりを見せました。

「バンドやっててよかった。みんなで歌って欲しいんだ!」とアンコールでは「FOSS」を披露しました。

FACT解散前、最後の大きなステージであるサマソニでのパフォーマンスを見届けようと詰めかけたファンにとって、今日は最高のステージになったのではないでしょうか。

 

 

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MACKLEMORE & RYAN LEWIS

まずライアン・ルイスとホーン隊がステージに登場し、ピアノの美しいメロディと4つ打ちのバスドラムがマリンステージに響きはじめます。続いてマックルモアが登場し、「Ten Thousand Hours」がスタート。晴れた青空の下にホーンのが気持ちよく広がります。

2曲目は「Thrift Shop」!この曲に参加しているワンズも登場し、マックルモアの饒舌なラップやホーン隊のサウンドに、オーディエンスは大合唱で答えます。途中、ライブ仕様のアレンジも加えてテンションはどんどん上がっていきます。

「Some Love」では、ただでさえ涙腺の緩むメロディに加え、バックモニターに映し出された家族の映像がさらに感動を呼び、会場中で涙を流す人が。他にも、曲に合わせた映像が効果的に使われていて、上質なライブパフォーマンスが繰り広げられました。

ラストはスタンド席の観客も総立ちで「Can’t Hold Us」!暑い日差しのなか、みんな一体となり「Na na na na na na na na!」を笑顔で叫びます!マックルとライアンもこの盛り上がりにご満悦の様子で、ステージをあとにしました。

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MARMOZETS

フジロックでは、ロイヤル・ブラッドが驚きと熱狂をもたらしましたが、サマソニのサプライズ枠はマーモゼッツだと思います。UKでは様々なジャンルから才能ある新人が出てきますね。下火になりつつあるハードロック界隈で、彼らのような存在は非常に重要です。往年のロッカーたちに負けず劣らずの、バイタリティに溢れたライブでした。

1曲目の「Move, Shake, Hide」から飛ばしまくり。前置きなんてモノは一切ありません。ベッカ嬢のシャウトが冴え渡ります。喉に労働基準法があれば、彼女は真っ先に訴えられることでしょう。ステージ上を所狭しとかけまわり、惜し気もなく魂の叫びを聴かせてくれます。さながら、「休まないパティ・スミス」。始まりから終わりまで、ずっとこのテンションでした。抜群の美貌を全く有効活用しない姿も素敵です。それがむしろ強烈に色気を感じさせました。「Captivate You」では神々しさすら覚えましたね。恍惚とフラストレーションが混在するような表情。しばらく記憶の中に居座り続けそうです。

ラストを飾ったのは、やはり「Why Do You Hate Me?」。オーディエンスの盛り上がりも青天井です。もう終わりに差し掛かっているタイミングで全く・・・。またすぐにでも彼らに会いたいです。

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THE PRODIGY

会場にサイレンにもにた警戒音が鳴り響きながら暗転すると、ステージのバックに現れたのはニューアルバム『The Day Is My Enemy』のジャケットにもなり、MVの中では人を獣に変えてしまうあの赤いキツネの姿の大きなプリント。何とも言えない顔でオーディエンスをじっと見つめています。

「オマツリ、トーキョー!」と現れた、リアム、キース、そして毛皮のフードを被ったマキシム!そして初っ端から「Breathe」をかまし、「Nasty」、「Omen」といったPRODIGYならではの名曲を立て続けに演奏。観客は激しく体を揺らして踊りながらも、満面の笑みを浮かべているという、まさに狂宴といった様子です。

「The Day Is My Enemy」では、本人たち以前インタビューで答えていた「ピュアな暴力的エネルギー」を、体で理解させられました。テンポこそ以前よりスローな曲でしたが、重いサウンドのひとつひとつが内蔵にえぐるようで、体の内部に荒々しい音が詰め込まれるような気分になります。

その後も「Voodoo People」、「Invaders Must Die」と、オーディエンスが休む間も与えないセットリストを披露で会場のテンションは上がりっぱなしに!「Medicine」ではマキシムが全員を床にしゃがませ、同時に天高くジャンプ!それで何かが弾けたのか、何かに取り憑かれたように全員が踊り、会場が揺れます。

その後、しっかりアンコールも披露。さらに進化したTHE PRODIGYのサウンドを体に植えつけられライブでした。

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